第13回 地域医療連携講演会
開催日時 | カレンダーに戻る » 2018年5月26日 @ 2:00 PM - 4:00 PM | |
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カテゴリー | 地域医療連携講演会 | |
強迫症(強迫性障害)の正しい理解と治療法
講師
京都府立医科大学大学院
医学研究科精神機能病態学 講師
中前 貴 先生
強迫症(強迫性障害)とは、手洗いがやめられない、鍵の確認がやめられないといった、繰り返しの行動が特徴的な精神疾患のひとつです。100人中2~3人の方が一生に一度はこの病気にかかってしまうと言われており、決してまれな病気ではありません。強迫症になってしまうと、手洗いや確認に長時間費やしてしまうために、自分の好きなことができなくなってしまったり、いろんな独自のルールに家族も巻き込まれて苦しんでしまうことがあります。また、なかなか病気だと自覚しにくいことも多く、病気がでてから治療にたどり着くまで7~8年もかかり、その間に重症化してしまうこともありますが、抗うつ薬の一種や行動療法と呼ばれる治療が有効であるため、できるだけ早く病気を見つけて治療に結びつけることが重要です。今回の公演では、強迫症という病気の正しい理解と、適切な治療法についてお話したいと思います。