病名と告知④ 認知症と本人への告知<前編>

認知症(特にアルツハイマー型)の方は、病識に乏しく、それを取り繕う行動を取ることが多いといわれています。物忘れを尋ねても、「全然ありません」と言ったり(同席の家族が眉をひそめる)、自分が財布をどこかに置いたときに、そのこと自体を忘れるだけでなく、「〇〇が盗んだ」と自身の記憶を埋める形でエピソードをつくりだしたりすることがあります。 これらを妄想とか単に病的症…


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病名と告知③ 発達凸凹と発達障害<後編>

発達凸凹を持ちながらも、本人・周囲(ご家族等)がそれを受け入れ自分なりに生活をされている場合、診断をつける(受ける)必要はなく、そういった方はそもそも病院に来られないかと思います。例として、こだわりが強く無愛想なところはあるけれど、一つ仕事を始めたら丁寧に最後までやり抜く、といった昔気質の人の中にそういう方がおられるかもしれません。とはいえ、サービス業が主体…


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病名と告知②発達凸凹と発達障害<前編>

ここ数年、発達障害に関する受診相談が非常に増えています。家庭や学校でのうまくいかなさから受診につながる場合だけでなく、テレビやネットで見て「自分にも当てはまるんじゃないか」と大人になってから診断を求めて来られるケースも増えています。最初の診察である程度分かる場合もあれば、一見普通でありながら、検査を進める中でかなりの能力の偏り(アンバランスさ)が見えてきて、…


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病名と告知① 精神分裂病から統合失調症へ

2002年まで、「統合失調症」は「精神分裂病」と呼ばれていました。それまでは、その言葉の響きやまだまだ薬物治療が発展していなかったことから、病名については本人に伏せることが一般的でした。たとえ本人に聞かれても、答えを濁すことがよしとされていたのです。 病名(呼称)が変わり、治療法も増えてくる中で、現在は家族だけでなく本人に告知(というより十分な説明)をするの…


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亜鉛欠乏と精神・行動への影響

亜鉛欠乏と聞くと味覚障害を真っ先に思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし亜鉛は300種類以上の代謝酵素の活性化に必要な成分で、その働きは味覚の維持にとどまらず、免疫、発育、皮膚代謝、生殖機能や精神・行動への影響にまで及びます。 例えば抑うつ状態や情緒不安定は亜鉛欠乏で出現することがありますし、暴力を振るう若い男性で血清銅(亜鉛の拮抗イオン)/血清亜鉛比率…


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