抗認知症薬

海辺の杜ホスピタル 精神科医師 髙市 聡介

認知症の65~69歳での有病率は1.5%で、以後5歳ごと倍に増加し、85歳では27%に達しており、非常に身近な疾患となっています。
現在、日本で使用されている抗認知症薬は大きく分けて2種類あり、元気のない方にはコリンエステラーゼ阻害薬、興奮したり暴れたりする方にはメマンチン塩酸塩が主に使われています。コリンエステラーゼ阻害薬には、1日1回の内服薬、1日2回の内服薬、貼付薬があり、生活環境等によって使用する薬剤を選ぶことができます。しかし、活発にさせる薬なので副作用として興奮が出現することがあります。また、メマンチン塩酸塩の副作用にも攻撃性等があるので、抗認知症薬を使用されている方で興奮が見られる方は、薬を中止すれば治まることがあります。
認知症の方には穏やかに過ごしていただけることが一番大切なことだと考えておりますので、興奮等でお困りの方は精神科までご相談ください。