認知行動療法

海辺の杜ホスピタル 心理室室長 堀江 滋樹

私たちは、物事について常に主観的に考えています。こうした考えは通常は適応的に行われているのですが、強いストレスを受けている時は考えに偏りが生じやすくなります。その結果、気分の落ち込みや不安などが生じるようになります。
認知行動療法では、つらくなったときに少し立ち止まり、そのときに頭に浮かんでいる考えをバランスの良いものに整えることでストレスを和らげる方法を学ぶことができます。もっとも、ここでいう「バランスの良い」考えというのは物事を楽観的に考えることとは異なります。なぜなら、楽観的に考えようとか悲観的な考えをやめようと頑張ることで、かえって苦しみを強くしてしまう場合があるからです。悲観的になり過ぎず、かといって楽観的にもなりすぎず、現実的で柔軟な考え方ができるようになることが大切です。
認知行動療法は本を読んで自分で行うこともできますが、医療機関等で専門家と協働して行うことでより効果的に進めることが期待できます。