精神科での入院治療について

海辺の杜ホスピタル 副院長 笠井 秀夫

心(精神)の病気も体の病気と同じように、病状によっては入院治療が必要になることがあります。他科の入院と大きく異なる点は、精神科での入院は本人の人権に十分配慮して適正な医療が提供されるよう、精神保健福祉法という法律にのっとって行われるということです。自分自身の意思で入院する「任意入院」が基本となりますが、精神症状のために、本人が入院の必要性を十分理解できない場合には、法で定められた精神保健指定医という資格を持った医師が診察し、入院の必要性や適切な治療環境の提供について判断します。
入院の目的はさまざまです。保護的な環境により安全を確保する、集中的な治療により症状の軽減を図る、ストレス状況から離れ休息を取るなど。入院中には医師、看護師だけではなく、精神保健福祉士、作業療法士、臨床心理士、栄養管理士、薬剤師などからなる多職種チームが、症状とそれに伴う生活上の困難を解決するために連携して治療を進めていきます。