認知症の作業療法(リハビリテーション)

海辺の杜ホスピタル 重度認知症デイケア「ほのか」 中澤 太志

日常生活における作業や趣味、運動などさまざまな活動を通して認知症の方への作業療法を行います。まずはご本人との対話から始めます。対話では自身の内面に意識を向け、生活で困ることや不安について話して頂きます。自身の振り返りを促すことは、自尊心を持った生活意欲を増進させるきっかけとなります。その後リハビリテーションでは「運動」「思考」「満足感」という三つの要素をバランス良く提供するようにします。
大切にすることは「リハビリはどんな方法が効果的であるか」より「ご本人がどのような方法を好むか」を優先して活動を選択することです。その理由として、活動を提供する際にはご本人が「目的」を持って行うことが重要で、例えば作品を完成させる達成感は楽しかった記憶となり、その後の治療や生活を前向きに促進してくれます。また、それ以上に認知症の方には周囲の称賛や自身の存在価値が認められることが、日々の生活に重要となります。私たち作業療法士は、認知症の方が地域社会で生活できる支援を家族と共に行っています。