アルコール依存症の治療薬

笠井

アルコール依存症の治療には薬が用いられることがあります。抗酒剤はそれを服用することによって飲めない体質をつくり出す薬です。アルコールが全く飲めない体質の人がいますが、その人と同じような状態を人工的につくり出すのです。少量の飲酒をしても吐き気や動悸等の体調不良が現れるため、飲酒できなくなるのです。酒をやめたけれども、つい誘惑に負けてしまいそうになる人にとっては…


適量の飲酒は健康に良いという説は本当か

笠井

昔から酒は百薬の長といわれるように、適量飲酒は健康に良い習慣であるという通説がありました。少量の飲酒(1日量として、日本酒1合あるいはビール中瓶1本程度)が脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病のリスクを抑える効果があるという調査結果等もあり、これが通説の裏付けとなり、お酒好きの人の安心材料になっていました。 しかし、最近報告された論文で、飲酒はどの程度の量であってもがん…


アルコールによる肝臓の障害

笠井

アルコールによって肝臓が障害されることは広く知られていますが、大量の飲酒を続けることにより、最初に起こる変化が脂肪肝という状態です。その状態が長く続くと肝臓は腫れ上がり、やがて炎症を起こすようになります。それがアルコール性肝炎と呼ばれる状態です。 進行すると、倦怠感、吐き気、下痢、食欲不振、腹痛などの症状が出始めます。この段階では、数カ月の断酒により肝臓はま…


鉄欠乏と抑うつ症状

気分が落ち込んだまま戻らない、何事にも意欲が出ない、眠れない、食欲もない、頭が回らない。そういった症状は抑うつ症状といわれ、うつ病はもちろんさまざまな疾患で生じることが知られています。 最近臨床の現場で感じることは抑うつ症状で来院される方の背景に鉄欠乏が多いということです。鉄が足りないと聞くと皆さん恐らく貧血を思い浮かべることと思います。貧血は採血のヘモグロ…


社交(社会)不安障害

「人前で何かをするときに失敗をしてしまうのではないか」このように、悪い評価を受けることや、注目を浴びる行動への不安から強い苦痛を感じたり、体の症状が現れ、次第にそうした場面を避けるようになり、日常生活に支障を来すことを、社交不安(または、社会不安)障害といいます。 恥ずかしいと思う場面でも、多くの人は徐々に慣れてきて平常心で行動できるようになりますが、社交不…