精神科での薬物療法

笠井

皆さんは精神科で処方される薬に対してどのようなイメージを持たれているのでしょうか。もしかすると他科で処方される薬に比べて危険な薬、怖い薬という印象を持たれている方も多いかもしれません。確かに精神薬の一部には依存や乱用につながったりするものもあります。安易に処方された睡眠薬や抗不安薬により、そのような状態に陥る方もまれではありません。だからこそ精神科医師は薬の…


医療保険での認知症デイケア

医療保険にも認知症デイケアがあるのをご存じでしょうか?対象となるのは、医師が「デイケアの必要あり」と判断した精神症状や行動障害がある認知症の患者さまです。 認知症デイケアは認知症を抱える患者さまが安心して地域で生活が送れるよう、認知症症状の軽快と生活機能の維持、回復を目的としているところです。またご家族の介護負担の軽減と患者さまの自立を側面から支えるように支…


認知症、精神疾患と自動車運転

昨今、高齢者が被害者となるだけでなく加害者となるような交通事故等が報道され、その中で高齢者の免許の自主返納が注目されています。自ら運転のリスクを熟考し選択をされることは、素晴らしいことと思います。一方で、それが高齢者に対する圧力となる可能性について一抹の不安を覚えます。 実は昔、認知症を含む全ての精神疾患は、それだけで免許取得が不可能となる「絶対的欠格事由」…


双極性障害Ⅰ型とⅡ型、躁と軽躁の違い

精神医学が扱う二大疾患といえば、統合失調症と双極性障害が挙げられます。双極性障害は大きくⅠ型・Ⅱ型に分類されます。「躁状態」「うつ状態」を繰り返す疾患として世間に認識されているのはⅠ型です。周囲は躁状態・うつ状態とも異常な状態と捉え、躁状態にある場合に周囲の勧めで渋々本人が受診に至ることが少なくありません。 それに対しⅡ型の躁は軽躁で、本人はもちろん、周囲も…


視線恐怖と認知行動療法

社交(社会)不安障害の症状の一つに、「周りの人が自分のことを見て笑っている」というものがあります。そのためファミリーレストランなどの人が集まる場所は本人にとって非常に苦痛な場所となり、できるだけ行くことを避け、やむを得ない場合もじっと下を見てやり過ごすことになります。こういった「回避」という対処行動にて、その場は多少不安を減らすことができるのですが、回避を続…