光療法と精神疾患

光が精神疾患に影響を与えると言うと驚かれるかもしれません。しかし1982年に精神科の医師・ローゼンタールらが季節性うつ病に対する高照度光療法の効果を発表して以来、光療法の精神疾患に対する効果は検討され続け、現在ではうつ病や双極性感情障害の治療に応用されることもあります。 高照度光療法は1万ルクスの照度を午前中30分程度浴びる治療で、以前は概日リズム(睡眠リズ…


認知行動療法

私たちは、物事について常に主観的に考えています。こうした考えは通常は適応的に行われているのですが、強いストレスを受けている時は考えに偏りが生じやすくなります。その結果、気分の落ち込みや不安などが生じるようになります。 認知行動療法では、つらくなったときに少し立ち止まり、そのときに頭に浮かんでいる考えをバランスの良いものに整えることでストレスを和らげる方法を学…


アルコール依存症とうつ病

笠井

アルコール依存症とうつ病は合併の頻度が高いことが分かっています。アルコール依存症に罹患するとアルコールに関連した身体の不調のほか、家族との不和、周囲の人とのトラブル、仕事上の失敗、失職、経済的困窮など、さまざまな問題が生じます。多くのストレスを抱える中で、うつの状態に陥りやすくなるのです。 酔っぱらっている間は気持ちが高揚し、一時的にでも嫌な気分から逃れられ…


コロナ時代のメンタルヘルス

世界を覆う新型コロナウイルス(COVID-19)の脅威は、現時点でも終息の兆しが見えません。わが国でこそ移動制限の緩和が始まりましたが、世界的には感染者数はいまだ右肩上がりであり、予断を許さない状況です。この先行き不透明な状況下で、精神的にも不調を来す方が増えています。これは感染者自体から生じる不安による場合と、さまざまな生活の変化や経済的なダメージなど二次…


薬と長く付き合っていくために

薬には長く使用する必要があるものがあります。精神科では統合失調症やうつ病などに使われる薬などです。薬の服用が病気の再発再燃を防ぎ、日常生活を送る力を助けてくれます。長く服用が必要な薬にも副作用がありますが、服用を続けていると消失するものもあります。服用を中止すべき副作用なのか、そうではないのかは、投薬をうける際に確認が必要です。 また、これらの薬は自己判断で…