視線恐怖と認知行動療法

社交(社会)不安障害の症状の一つに、「周りの人が自分のことを見て笑っている」というものがあります。そのためファミリーレストランなどの人が集まる場所は本人にとって非常に苦痛な場所となり、できるだけ行くことを避け、やむを得ない場合もじっと下を見てやり過ごすことになります。こういった「回避」という対処行動にて、その場は多少不安を減らすことができるのですが、回避を続…


認知症の作業療法

認知症は発症原因によりその種類や症状はさまざまであり、これまでの人生経験や生活環境の影響を受け、千差万別の臨床像を生じます。そのため、その人に合った他職種による治療やサービス提供と家族に対する支援も必要となります。医療で行う治療としては、大きく分けて薬物療法と非薬物療法に分類され、作業療法は後者に当たります。 作業療法では本人や支援に関わっている方々から希望…


睡眠習慣のつくり方

精神科の診察室では不眠のお悩みについてよくご相談をいただきます。お薬を使うこともありますが、まずは生活習慣の見直しをお勧めしています。 簡単にできるところでは、平日・休日問わず毎朝同じ時間に起きること、時間にかかわらず眠くなってから布団に入ることを毎日繰り返すと、体内時計が整い、自然と決まった時間に眠くなり、目が覚めるようになります。早起きが早寝につながると…


メンタルヘルス、自分でできること

ストレスが高いという人の話を聞かせてもらうと、①仕事の多さ、仕事の質の問題②仕事を取り巻く作業効率の悪さへの不満③人間関係がうまくいかない(上司と他部署との仲間内で)。それぞれ、対応の仕方を考えていくわけですが、そんな周りのことを離れて、自分で心掛けていって職場でも頑張れる状態をつくる方法があるような気がします。 それは、①自分で考えて②自分で行動し③自分で…


条件反射制御法

笠井

人を含む動物は、防御、摂食、生殖の三つの行動を成功させることにより、種の存続を果たしてきました。これらの行動が成功した際に生じるものが生理的報酬といわれるものです。「パブロフの犬」という実験では、ベルを鳴らして餌を与えるという条件を反復させることにより、犬はベルを鳴らしただけで唾液を出すようになります。この一連の行動が生理的報酬と結び付き、条件反射が成立した…