抗不安薬と睡眠薬の常用量依存

山崎

不安を抑えるための抗不安薬(安定剤)と睡眠薬のほとんどに、わが国ではベンゾジアゼピン系の薬剤が用いられています。この系統の薬剤は、処方量を守って服用していても軽い依存を生じることが知られており、この状態は常用量依存と呼ばれています。 ただ、常用量依存の状態は、一般的な薬物依存のイメージであるような、規定量以上の薬物を求めたり、薬物を服用して異常な考え方や行動…


認知症について

ayani

日本では65歳以上の高齢者人口の割合が20%を超え、認知症は65歳以上の高齢者の10%が罹患(りかん)しているともいわれることから、非常にありふれた疾患の一つとなっています。かつて認知症の方の多くは精神科を受診したり入院することなく、地域で周囲の人々のサポートを得て生活をされていました。時代の変化とともに社会の在り方も大きく変化し、家族や地域社会のつながりが…


不安の薬物療法

山崎

パニック障害や社会不安障害といった不安と、自律神経の変調(動悸=どうき、息苦しさ、手の震え)を症状に持つ疾患は、従来は「神経症」という大きなくくりで呼ばれていました。 神経症は現在では、国際的な診断基準で細緻な分類がなされていますが、いずれも共通するのは、不安という症状を持つところです。 病気の症状を人間の進化という意味合いで捉える学問に、進化医学という考え…


あがり症は性格?それとも、病気?

山崎

「人前で何かをするときに失敗をしてしまうのではないか」このように、他人に悪い評価を受けることや、人目を浴びる行動への不安から強い苦痛を感じたり、体に症状が現れ、次第にそうした場面を避けるようになり、日常生活に支障を来たすことを、社会不安障害といいます。 ちょっと恥ずかしいと思う場面でも、多くの人は徐々に慣れてきて平常心で振る舞えるようになりますが、社会不安障…


不安って何?

machihara

これまで一度も不安になったことがない、という方はおられないと思います。 辞書には「気がかりで落ち着かないこと」とあります。「不安でたまらない、何とかしてほしい」と来院、原因がはっきりしている場合は、それを解決することで不安を解消するというのが一番ですが、実際にはそれができなくて困っていることがほとんどです。 では、どうしていくか。基本は、その不安が「どういう…