精神科での入院治療について

笠井

心(精神)の病気も体の病気と同じように、病状によっては入院治療が必要になることがあります。他科の入院と大きく異なる点は、精神科での入院は本人の人権に十分配慮して適正な医療が提供されるよう、精神保健福祉法という法律にのっとって行われるということです。自分自身の意思で入院する「任意入院」が基本となりますが、精神症状のために、本人が入院の必要性を十分理解できない場…


抗うつ薬のやめ方

山崎

うつ病やパニック障害の治療には、抗うつ薬が用いられます。中でも現在、主に用いられている薬剤はセロトニン選択的再取り込み阻害薬(SSRI)ですが、この使用経験から中止後症状と呼ばれる有害作用が見つかり、平成21年に日本うつ病学会より適正使用に関する提言が発表されました。 その要約を紹介します。「多くの場合、抗うつ薬をある程度の期間(4週間)服用継続していた場合…


平成27年度 私が担当した新しい外来患者さん

清水

私の患者さんの新規受診は月曜日午前で、ほぼ1日1人の予診、検査、診察のスタイルを維持してきました。外来スタッフからの要請で、お急ぎの新患さんがさらに入るときは、気を入れて臨んだものです。 平成27年度、当院全体の新規患者数454人に対し、48人と1割超の患者さんを診てきました。29歳までが4人、30~50歳までが20人、60歳超が20人、90歳超が4人と、高…


ノーマライズされた精神科医療を

2016年7月20日 中四国医事新報に掲載された記事をご紹介します。 以下、記事の一部を抜粋。 海辺の杜ホスピタルは1929年(昭和4)年開業と、高知県で最も歴史のある精神科病院。4月に病院長に就任した岡田和史氏に今後の抱負などを聞いた。 ■在院日数の短縮 開院以来、あらゆる精神疾患のユーザー(※注:海辺の杜ホスピタルでは医療サービスを受ける方をユーザーと呼…


新しい睡眠薬 ~スボレキサント~

現在の睡眠薬の主流はベンゾジアゼピン系睡眠薬と呼ばれ、脳全体をリラックスさせる効果があります。しかし、耐性や依存が起きやすい、高齢者では転びやすくなる、寝ぼけやすくなるなどの副作用が問題となっていました。 2014年に新しい睡眠薬としてスボレキサントという薬が登場しました。これは脳の覚醒にかかわるオレキシン受容体に作用し、脳の覚醒度を下げることで睡眠をもたら…